【アメリカンバーベキュー基礎講座 BBQRUBついてのお勉強】
アメリカンバーベキューでよく使う“BBQRUB”は単なる“シーズニングミックス”ではありません。
勿論、振りかけることで食材に下味をつけることにもなりますが、食材表面に“ウォーターシール”を作るのも大切な目的の一つなのです。
では日本ではあまり馴染みがないこの“ウォーターシール”を説明しましょう。
肉などの食材の下処理の段階でBBQRUBを全面にに満遍なく(ここ大事)刷り込むことで(そもそもrubは刷り込むという動詞です)、食材からじわじわと水分を引き出し、表面に”ウォーターシールという水の薄いカバーがかかります。
そのウォーターシールこそが焼き上がりの食材の潤いを守る要となります。
本物のBBQRUBを正しく使うと勿論スパイスミックス自体の味もつきますが、ウォーターシールで守られ食材が柔らかくなり、内部に潤い保てます。
もう少し言うと、アメリカンバーベキューではその表面のウォーターシールとなった水分にsmokeがかかり、のちに引き込み、肉の内部にsmoke ring現象が発生します。→このあたりのお話はちょっとややこしくレベルが高いのでまた先に。
なので!本物のBBQRUBを使った場合は、食材を焼く前にかけ、表面がしっとりするまで十分に休ませ“ウォーターシール”を作る!という”レストタイム”が必要となるのです。使い方としては、BBQRUBは先かけ、普通のシーズニングミックスは後でも先でもどちらでも、と覚えてくださいね。
ということで、味付け目的のシーズニングスパイスミックスはBBQRUBとは呼びません。
昨今このBBQRUBの表記や使い方を間違って使っている人を見かけます。正しい知識で正しく使い分けてくださいね。
単なるシーズニングスパイスミックスをBBQRUBとは呼ばないで!です。違い、わかりましたか?