3月21日、神奈川県川崎にて
ちょうど桜の木の下で
日本スポーツクッキング協会(JSCA)アメリカンポークリブコンテストが
開催されました。
【日本スポーツクッキング協会(JSCA)】
「スポーツクッキング」とは、
料理を“スポーツ”のように
「公平で平等な審査によって、料理で競い、料理で順位を決める、料理コンテスト」のこと。
日本スポーツクッキング協会は、「スポーツクッキング」の審査員制度を決め、
審査員育成講習を開催し、「スポーツクッキング=コンテスト」を認定する団体です。
今回は、アメリカンポークリブのコンテストを開催しました。
【アメリカンポークリブコンテストルール】
参加者は、主催者から提供されるアメリカンポークリブ(セントルイスカット)を1枚、
バーベキューグリル(炭・ガスは問いません)を使って焼き上げ、
既定の時間内(今回は13時30分~14時)に提出
この時間に1秒遅れても失格になります。
味付けなどは、ご自身の「これは美味しいと思う味付け」で。
一見、単純そうに見えて、実は奥が深いコンテストです。
さらに、ステーキと違うのは、
豚肉は肉芯温度が63度以上ないと、寄生虫が死滅しないので、
63度以上で仕上げながら、柔らかさも求められます。
温度を上げすぎるとお肉は固くなります。
今回、ポークリブをご提供いただいたのは
アメリカンポークさん
アメリカのBBQといえば、ポークリブは外せません。
ビーフブリスケット、プルドポーク、ポークリブと、アメリカの3大BBQミートの一つです。
【審査基準】
・見た目(アペアランス)
・歯ごたえ(テクスチャー)
・味(テースト)
・総合評価(オーバーオール)
こちらを 1~10点 (味だけは小数点まで) で評価します。
【ブラインドジャッジ】
審査員は、「誰が使ったかわからない状態」で審査する方法をブラインドジャッジといいます。
ブラインドジャッジは、【先入観がない】
前回チャンピオンのお肉か、初挑戦者のお肉かもわからない、
友達だからという贔屓もなし、本当に公平・平等に審査(ジャッジ)されます。
実は日本にはまだ、この完全に公平で平等なコンテストが数少ない状況です。
日本のほとんどのコンテストは投票制なので、
その人・お店がたくさん友達や知り合いを連れてきたら、
勝率が上がる仕組みなっています。
SCA ASIAはアメリカのSCA本部から、この「本当に平等な審査方法」
仕組みを習い、
日本各地でアメリカンビーフステーキコンテストおよび
さまざまなクッキングコンテスト開催していきます
【肉選び】
まずはお肉選びからスタート
お肉を選ぶのも平等で公平に行われるので、お肉を選ぶ順番を決めるのも、くじ引きで。
もちろん、1番クジを引いた人が、たくさんのお肉の中からイイお肉を選べるのでラッキーになります。
一見、どれも同じように見えますが、
実は個体差があり、どれが美しい見た目にしがるのか、
目利きをしながらお肉を選んでいきます。
お肉を選べる時間は30秒
お肉をもらったら調理開始。
提出時間は 14:30~15:00 です。
1秒でも遅れると失格になります
【SCAジャッジクラス】
選手の皆さんが調理している間に、審査員の育成講習会も行われています。
アメリカのステーコンテストの仕組みを作ったSCA(STEAK COOKOFF ASSOCIATION)が、
審査員の基準を決め、審査方法を考えました。
その審査基準と、審査方法を知り、審査員の資格を得るジャッジクラスです。
ジャッジクラスでは実際にステーキを食べながら、ジャッジ(審査)方法を学んでいきます。
●どのようなステーキが美しいのか
●完璧なミディアムレアはどういうのか
●点数のつけ方
●審査方法
などを学びます。
プロでなくてもOK。
料理業界未経験者でもOK。
素人でも十分審査員になれます。
この「誰でも審査できる」というのが、より「公平さ」を生み出します。
権威のある方、無い方、プロの料理人、主婦、料理したことが無い人が
審査することで、ステーキ焼の本来の実力が見えてきます。
このジャッジクラスは、ステーキを焼けなくてくても、ステーキを食べるのが好きなら誰でも受けられます。
【クッキングタイム】
アメリカンポークリブをターンインに合わせて、皆、それぞれ調理をしていきます。
ポークリブはステーキよりも時間がかかります。
スモークが入り、柔らかいリブを仕上げるには、LOW&SLOW 低い温度で
ゆっくりと仕上げていかなくてはなりません。
【ターンイン】
ターンインは、指定されたボックスに入れ、提出。
その際に、チケットが渡されます。
このチケットが、大事。これをなくすと、自分の順位がわからなくなります。
ジャッジ(審査員)ルームは、それまで和やかだった雰囲気が一転、
緊張感が漂います。