HOW TO MAKE LOCAL BBQ MENE WORKSHOP
ご当地バーベキューを作り出し、地域に新たな力を!
ご当地バーベキューメニューは地域の総合力でつくります。
地域の産物や歴史や食文化などそれぞれの特色を生かしたご当地バーベキューを掘り起こし、
地域に根付いたあたらな食文化を作り出すのがご当地バーベキューの考え方です。
バーベキューという新たなアンテナで地域に新たな価値を見出します!
それが「ご当地バーベキュー」の考え方です。
日本バーベキュー協会では日本全国各地、この地域ならでは!という地域産品を使って作るバーベキュー料理を
「ご当地バーベキュー」と名づけその開発と普及活動をしています。
バーベキューは焼肉だけじゃない!
日本では野外で肉を焼くのがバーベキューと呼ばれていますが、
世界各地で楽しまれているバーベキュー料理(✴︎資料別添)はそれぞれの地域のご当地の食材を生かして作られた”ご当地料理”として発展してきました。
インバウンドにも人気な日本の食文化
日本は亜熱帯から寒冷地まで南北に長く四方を海に囲われ、地形の変化も激しいのが特徴です。
四季のある日本は世界的にも例を見ないほどの食材王国です。
訪日外国人の来日目的の大半も日本各地の料理を体験したいとも思いも強いというデータも出ています。
訪日外国人の日本食に対する体験と傾向(japan gaide)
食には人を楽しませ、人を集める力があります。
そしてバーベキューは世界共通の人と人をつなげる食体験でもあるのです。
日本のご当地の食材を生かしたバーベキューメニュー作りは多くの人の興味の対象となりその食体験は驚きを持って迎えられることでしょう。このような思いから日本バーベキュー協会ではご当地バーベキューのメニュー作りのワークショップを全国各地で開催しています。
ご当地バーベキューメニューを考えるあたり以下のことに留意する必要があります。
★自分の足元、ご当地の歴史や食文化を知ろう。
食材と歴史的背景: その地域で長く育まれてきた食文化には、歴史的な背景が大きく関わります。特産品がどのようにして発展し、その地で食されるようになったかを知ることでバーベキューレシピに地域のアイデンティティを反映させることができます。先ずは地域の伝統的な料理を知り参考にしましょう。
すべてのレシピは過去のメニューのアレンジです。
日本及び世界各地で楽しまれているバーベキュー料理からのヒント ✴︎資料別添
例: 北海道のジンギスカンは、開拓時代の羊飼育の歴史に根ざしている *資料別添
世界の食文化にも影響を与えているアメリカンバーベキューの成り立ちは、肉の不人気部位(焼くと硬くなってしまうブリスケットなど)をローアンドスロー(低温で長い時間)をかけなおかつ伝統的なスモークという手法で豚やチキン、牛のバーベキュー文化を作り出しました。
ご当地バーベキューワークショップの内容
<目的>
このワークショップは、日本各地域の地元産品を活用した「ご当地バーベキュー」レシピを作成し、参加者自身が地元食材の魅力に気付き、それを活かしたバーベキュースタイルを提案することを目的とします。
そして地域の農産物や特産品に対する理解を深め、食文化の再発見を通じて、地域の価値を再評価する機会を提供します。
<ワークショップの流れ> 全体2時間30分程度
イントロダクション(30分)
地元食材の可能性とご当地バーベキューの意義について講師が解説。
日本バーベキュー協会会長の下城民夫による特別講演。
ワークショップの進行や目的を説明。
ご当地食材の共有と分析(30分)
参加者が持参した地元の食材を紹介し、それぞれの特性や調理法を考察。
地元産品の特徴を活かすアイデア出しとディスカッション。
レシピ作成ワーク(30分)
各参加者が自身の地元食材を活かしたバーベキューレシピを考案。
ワークシートを使って、具体的なレシピをまとめる。
実践バーベキュー(60分)
作成したレシピを基に、実際にバーベキューを行う。
参加者同士で味のフィードバックと改善点の共有も。
フィードバックとまとめ(30分)
各参加者のレシピの発表とフィードバック。
ワークショップ全体の振り返り。
期待される成果
ワークショップからバーベキューの基本も学び、参加者が地元食材の新しい可能性に気付くこと。
その後独自のバーベキュースタイルを提案できるようになる。
足元の食文化や食材を新たなバーベキューというアンテナで見直し、地域の食文化や特産品を活かした商品開発やイベントのアイデアを育てるきっかけとなる。
ご当地バーベキューメニュー作りと郷土料理とのペアリンとその例
◉伝統料理のアレンジ: その地域で伝統的に食べられている料理を、バーベキュー形式でアレンジすることが、地元の特色を反映したレシピ作りにつながります。
例: 秋田のきりたんぽ鍋を焼きバーベキュースタイルにアレンジする。焼ききりたんぽ
◉郷土料理との関連性: 各地域には、独自の調味料や調理法があり、それを活かすことでより地域らしいバーベキューレシピが生まれます。地元の人々がどのように料理を作り、味わっているかを理解することが重要です。例: 愛知県の八丁味噌を使用したバーベキューソースなど。新潟の栃尾の油揚げ挟み焼き
◉旬の食材の活用: 地域特有の食材を使用する際、その季節の旬を考慮することで、最高の味を引き出すことができます。季節ごとの特産品に目を向けることがレシピ作成の鍵です。
例: 富山湾の白エビは、春から夏にかけてが旬で、炭火焼きに最適。
◉食材の保存・加工技術の理解: 漬物や干物、燻製など、地域独自の保存・加工技術がある場合、それをバーベキューに応用することで独自の味わいを引き出すことができます。
例: 塩引き鮭のプランクバーベキューシラスのスモークバーベキュー(新潟)
地形・気候(ジオ)の理解
◉土地と気候が生む食材の特性: その土地の地形や気候条件が育む食材は、他地域とは異なる風味や特性を持っています。海に近い地域では海産物、山間部ではジビエや山菜が豊富であり、これらの特性を理解して活かすことが重要です。例: イノシシのホールワイルドボア(丸焼き)イノシシジャーキー(千葉館山)
◉地元の炭や薪の使用: 地域によっては、特定の木材や炭を使ったバーベキューが行われている場合があります。地域独特の香りや風味を引き出すために、地元で手に入る薪や炭を使用することも重要です。例: 紀州備長炭を使ったバーベキュー。テキサスバーベキューは地元のメスキー
トという雑木のスモークウッドとして活用。富士山チャンクス(静岡)
地域の風習や祭り
◉食事にまつわる風習や儀式: 特定の祭りや行事で食べられる料理をバーベューで再現することは、地域の文化を尊重しつつ新しい提案をすることができます。
食材の選定や調理方法に、その風習や祭事の意味を反映させることがポイントです。
例: 山形の芋煮会で使用される芋煮をバーベキュー形式にアレンジ。
地域コミュニティとの連携
◉地域の生産者との協力: 地元の農家や漁師、肉の生産者などとのつながりを活かすことで、新鮮で質の高い食材を提供し、レシピの質を高めることができます。また、彼らの知識を活用して、その食材を最適に調理する方法を学ぶことも重要です。
例: 漁師から直接仕入れた新鮮な魚介を使ったバーベキューレシピ。
漁港バーベキュー、マエシェバーベキュー、菜園バーベキュー
観光資源としての食文化
観光と結びつける視点: 地元の食文化を観光の一環としてアピールすることも、ご当地バーベキューレシピ作成の一助となります。地域の観光資源や歴史的建造物と食事体験を組み合わせた企画を考えると、地域及びバーベキューの価値を高めることができます。