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日本と世界のバーベキュー文化

バーベキュー(Barbecue)と野外焼き肉って何が違うの?

私が2006年に日本バーベキュー協会を立ち上げたときからこの問いかけを何度受けたことか分からない。
アメリカを始めとして海外でも楽しまれてる食文化としての”バーベキュー”と日本人のイメージする”野外での焼肉バーベキュー”は実は全く違うものであるということをずっと言い続けてきました。
世界の共通言語としての”バーベキュー”は単なる野外での食事ではなく”食”で人と人をつなげるコミニケーションのツールなのです。

お陰さまで日本バーベキュー協会も今年で13年目を迎えました。
バーベキュー検定の合格者でもある協会公認バーベキューインストラクターの数も10000名を超え、そのインストラクター達が全国各地に作った「地域バーベキュー協会」も40箇所となりました。 それぞれの地で日本バーベキュー協会の提唱している人も産業もwinwinで幸せにつながるスマートバーベキューを広げています。

日本のバーベキューもかわるべき時を迎えています。 今の日本に必要なことはバーベキューを単なる野外での焼肉として捉えるのではなく共に食するという場で”人と人をつなげる”本物のバーベキュー文化を作り出すことなのです。
このバーベキューという食文化で世界を見渡すとブラジルではエスペトン(太い串というポルトガル語)に肉や野菜をさして回しながら炙り焼く「シュハスコ(churrasco)」文化があり、ロシアには伝統的な酸っぱいマリネ液を入れたバケツの中に肉や野菜を大胆に放り込み漬け込んでから串焼きする「シャシリク(Шашлык)があり、南アフリカにはアフリカーナ(オランダ、ドイツ系の白人移民)たちの伝統的な狩猟文化を背景にもつ「ブラーイ(Braai)などがあります。

それら海外の”バーベキュー”に共通する事は単に外で肉を焼くだけではなく、同じ場所に集い同じものを食べ、食べ物を分け合う”共食文化”であるということです。
バーベキューを美味しくするのは肉のランクでも高価な食材でもありません。
その場を共有する人の気持ちが作るのです。

美味しさは人が作る

そのことを忘れず今後もバーベキューを楽しみましょう

Don’t mess barbecue !

日本バーベキュー協会 会長 下城民夫