日本バーベキュー協会|SMART BARBECUE
バーベキュー検定から始める地域づくり
検定で出会った仲間と、まずは一度、火を囲む。地元の食材を焼き、生産者と出会い、自分たちのまちで人を迎える。その小さな実践から、地域の交流や仕事を育てる構想です。
地域での実施に向けた構想|地域での展開方法・開催時期・数値はモデル案です。各活動欄では、協会の実績・既存事業・過去の開催案内を紹介しています。今後の参考としてお使いください
01|検定から地域の活動へ
日本バーベキュー協会が提唱するスマートバーベキューは、安全や衛生、環境や近隣への配慮を大切にしながら、火と食を囲む時間を楽しむ考え方です。検定で得た知識を地域で実践し、経験を積んだ人が次の企画を担えるよう、検定後の活動として次の流れを想定しています。
STEP 1
検定で仲間と出会う
バーベキュー検定で学んだバーベキューの基礎技術や安全衛生や火の扱い、参加者をもてなす基本を学びます。
STEP 2
地域BBQクラブをつくる
活動を続けたい人が集まり、連絡窓口と運営の役割を決めます。
STEP 3
小さな実習会を開く
月例活動を通して、調理・受付・会計・撤収を経験します。
STEP 4
地元の事業者と組む
生産者や道の駅、観光施設などと地域食材を使った企画を試します。
STEP 5
翌年も続く事業に育てる
有料体験や企業研修の収支を確かめ、地域主体で次年度の計画を立てます。
初級から中級・上級・MCへ。実践と学びを重ねる
検定と地域活動を行き来しながら、できることを増やしていきます。初級から順に受講し、各段階で合格・登録を経て次へ進みます。受講資格には有効なインストラクター登録が必要です。
STEP 1|初級
基本を知り、身近な人を迎える
座学と講師のデモンストレーションで、スマートバーベキューの考え方、器材、火の扱い、食材管理、ホストの役割を学びます。筆記試験に合格し、インストラクター登録へ進みます。
地域での実践例
家族や仲間との実践、地域クラブの交流会への参加から経験を積みます。
STEP 2|中級
仲間と分担し、自分で実践する
初級認定者を対象に、コーチ付きの4人1組のグループワークで炭起こしから調理までを実践。筆記試験合格後、所定の登録手続きを行います。
地域での実践例
地域実習会で設営・調理・接客・撤収を分担し、仲間と一つの会をつくる力を磨きます。
STEP 3|上級
一人で進行できる力を確かめる
中級認定者を対象に、食材管理や進行を深く学び、筆記試験と個人の実技試験の両方で知識と技術を確認します。合格後、所定の登録手続きを行います。
地域での実践例
地域の実習やイベントで技術面の中心を担い、参加者に応じた進行と運営経験を重ねます。
STEP 4|MC
中級検定の講師として人を育てる
上級認定者がMC講習会を受講し、中級検定の講師資格を取得します。講義と実技デモによる講習で、試験はありません。中級検定の開催には協会所定の条件があります。
地域での実践例
地域の中級検定を担う講師として、次のインストラクターを育て、地域の学びを継続させます。
資格取得の時期は、開催日程や本人の習熟に合わせます。12か月の地域活動モデルと並行して、各自のペースで上位資格を目指します。
02|検定後12か月の実践プログラム
当日〜30日
仲間を集める
検定当日に希望を聞き、30日以内に交流会を開きます。
目安|参加希望者10人、運営候補者5人。
2〜3か月目
自分たちで開く
月1回の実習で設営から火の管理、調理、片付け、予算管理までを分担します。
目安|自主開催2回、運営担当5人。
4〜6か月目
地域の食材で有料体験を試す
農家、畜産・漁業関係者、道の駅などと食材を選び、一般参加者を迎えます。
目安|有料体験2回、地域事業者3社と連携。
7〜9か月目
地域外から人を迎える
観光協会や宿泊施設などと、食文化体験や地域イベントを企画します。
目安|地域外参加者30人、観光連携1件。
10〜12か月目
収支を振り返り、翌年を決める
開催ごとの収支や参加者の声を確認し、翌年の観光体験や企業研修を計画します。担い手は経験に応じて中級・上級・MCへ進み、実践者と講師を地域で育てます。
目安|年間事業収支の黒字化、次年度の有料案件3件。
03|地域で取り組める10の活動
初年度は、地域交流・ご当地BBQ・有料体験を軸に、地元の仲間や施設と始められるものから選びます。
01
ご当地BBQ開発
地元の肉、魚、野菜、調味料でメニューを考え、道の駅や飲食店での提供を検討します。
02
BBQ観光体験
収穫体験や漁業体験と組み合わせ、旅先で地元の食を味わう機会をつくります。
03
企業研修
共同調理と役割分担を通して、チームで段取りを組み、協力する力を養います。
04
キッズバーベキュー楽校
子どもが火の扱いや地域の食材を学び、親子で調理を体験します。
05
防災BBQ・温食提供訓練
自治会や防災組織と連携し、温かい食事を提供する段取りを練習します。
06
多世代交流BBQ
子育て世代、高齢者、若者、移住者などが一緒に調理し、顔の見える関係をつくります。
07
ジビエBBQ
適切に処理された鹿肉や猪肉を使い、地域の資源や獣害対策を知る機会をつくります。
08
地域BBQコンテスト
ご当地食材を課題にした料理競技を開き、生産者や飲食店も参加できる企画にします。
09
BBQ施設の品質向上
施設スタッフと、安全衛生、器材管理、接客や調理の手順を見直します。
10
地域BBQ商品の開発
地元の素材を使ったソース、スパイス、加工肉、BBQセットなどを試作します。
04|地域BBQクラブと協会の役割
クラブは5〜8人程度の中核メンバーを想定し、役割は兼任できます。地域が活動を企画・運営し、協会は教育、運営基準づくり、事業の立ち上げを支援する構想です。
| 地域の役割 | 主な担当 |
|---|---|
| 地域代表 | 活動方針、自治体・協会との連絡 |
| 企画担当 | 年間計画と当日の進行 |
| 技術・安全担当 | 調理手順、衛生、火気管理 |
| 食材担当 | 生産者との調整、仕入れ、メニュー |
| 広報・集客担当 | 参加募集、SNS、メディア対応 |
| 会計担当 | 予算、精算、契約管理 |
協会名・認定マークの使用条件、安全基準、保険、会計報告は活動開始前に取り決めます。中級検定の講師は、上級認定後にMC講習を受け、協会所定の開催条件を満たした人が担います。地域イベントの運営責任者は実務経験も確認して配置します。
05|地域の活動を支える収支モデル
| 収入項目 | 年間試算 |
|---|---|
| 月例有料BBQ(8回) | 48万円 |
| 観光BBQ体験(4回) | 48万円 |
| 企業研修(3回) | 54万円 |
| 地域イベント受託(2回) | 30万円 |
| 商品販売の粗利益 | 18万円 |
| 収入・粗利益の計上額 | 198万円 |
| 支出 | 158万円 |
| 収支差額 | +40万円 |
1地域・初年度の仮定に基づく簡易試算です。商品販売は粗利益で計上し、設備の初期投資、減価償却、税金、協会への支払い、追加固定費を除いています。企業研修、観光体験、イベント受託などを組み合わせ、開催ごとの採算を確認します。
06|協会による立ち上げ支援
自治体、観光協会、商工会議所などと連携し、検定開催からクラブ立ち上げ、リーダー研修、イベント企画、年間評価までを支援する導入パッケージを構想しています。
| 支援メニュー案 | 提供形態案 |
|---|---|
| クラブ設立・地域リーダー育成 | 導入支援、研修 |
| 実習・体験プログラム | 教材、運営マニュアル |
| 企業研修 | 案件紹介、研修企画 |
| 施設の品質向上 | 運営助言、認定関連支援 |
| 器材・商品の供給 | 卸売、販売 |
| 自治体の地域振興事業 | 企画・運営受託 |
07|初年度の成果を測る
| 評価項目 | モデル地域の目安 |
|---|---|
| 検定修了者からの活動参加 | 10人以上 |
| 継続して活動する中核メンバー | 5人以上 |
| 自主開催・有料事業 | 年間12回以上 |
| 連携する地域事業者 | 5社以上 |
| 地域外からの参加者 | 年間50人以上 |
| 翌年度も活動する中核メンバーの割合 | 80%以上 |
| 年間事業収支 | 黒字 |
地域食材の購入額や地元スタッフへの謝金、参加者の宿泊・飲食の利用、地域住民の声も記録します。
08|3タイプの地域で検証する
| モデル | 候補地域 | 検証テーマ |
|---|---|---|
| 観光・食材型 | 高知県四万十地域 | 地元食材を使った観光BBQ |
| 農畜産型 | 北海道十勝地域 | 生産者と連携した畜産BBQ |
| 都市近郊・交流型 | 神奈川県川崎市周辺 | 企業研修、親子体験、多世代交流 |
候補地は協会とのこれまでの接点を踏まえたものです。現地の協力体制を確認して選定し、共通の指標で比較した結果を運営マニュアルに反映します。
09|最初の90日に取り組むこと
当日
参加希望を聞く
①活動構想を案内 ②参加希望を確認 ③同意を得た人の連絡窓口を整理
30日まで
第1回交流会を開く
④日程と会場を決定 ⑤交流会を開催 ⑥運営候補と役割を確認
60日まで
第1回実習を開く
⑦会場・器材・予算を確定 ⑧安全と衛生の役割を確認 ⑨第1回実習を開催
90日まで
第2回実習から次の企画へ
⑩第2回実習を開催 ⑪参加者の声と収支を記録 ⑫地元事業者との次の企画を検討
10|地域で続けていくために
検定から30日以内に、学んだことを試す場をつくります。運営経験を重ねながら、地域のメンバーが企画・会計・安全管理を担える体制を育てます。地域食材の仕入れや有料体験も小さく試し、関わる人が翌年も続けられる運営につなげます。
